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中村 佳央 Yoshio Nakamura
マーケティング本部
コーポレートプロモーション担当
ゼネラルマネージャーアシスタント2014年入社
面白いコトがここにある
「普通にはない面白いことが出来そう」これが「生活者の声を吸い上げることで面白いことができるのではないか」と広告代理店やエッジの利いた小売業を中心に就活していた中村佳央が、生活の木を就職先に決めた最大の理由だという。
「モノを売っているだけではなく、仕入・開発から製造・販売まで扱っていましたし、コト、カルチャースクールやハーブガーデン、サロンなどの文化的な事業までやっていて、何でもやらせてもらえそうでしたから」と言う。
中村の心を、さらにつかんだのは、「商売だからやりたいと言ってもできないことはある。それなりのルートでちゃんとしたものであれば会社としてバックアップする体制はある。ただそんなに甘いもんじゃない」と、説明会ではっきり言われたこと。「商売っ気も強く、きれいごとだけではなかったことで逆に信頼できました」と言う。
長期的な目線の期待を感じて
得意の語学を活かして海外からモノ(原材料)を引っ張ってくる仕入を希望していた中村が、入社1年目の2月に店舗から異動になったのはマーケティング本部だった。世界からエッセンシャルオイルやハーブを見つけ、企業や自治体へのコンサルティングをしつつ日本の市場に広める。マーケットを創ることが、生活の木のマーケティング本部の仕事であった。
「専門外なのに大丈夫かな? 何をするんだろう?」といぶかった中村だが、人事は見ていた。新人たちが説明会の手伝いをするとき、だれからも何も言われていないのにエントリーシートなどを数えて揃えていたのを。気が利くのだ。社内調整が求められるマーケティング本部において、気が利くことは最大の武器になる。さらに中村は、今回WEBサイト のリニューアルを担当しているようにクリエイター系の作業が趣味で、カメラやデザインなども手がけていた。販促物やチラシの製作も多く、中村の趣味が活かせた。
「マーケティングはいろんな部署と関わり会社の全部が見える部署。『会社のことを全部知っておけ』と言われているのだろうという期待は感じました。しかも長期的な目線で見ていてくれているとも思いました」
新たなマーケティングの在り方を求めて
今、AI をはじめ世の中のデジタル化はますます進行している。その中で、アロマテラピーやハーブなど五感に訴える専門店展開をメインとする生活の木は、これからをどう考えているのだろうか。
「ネット販売などによって実体験する場が希薄になっていますが、デジタル化すればするほど人間味がなくなる気がします。生活を豊かにするために、どういうものがいいのかというアドバイスや、スタッフと会話することでお客様に寄り添うものを提供する場、それが生活の木の専門店です。それは絶対になくなりません。店舗の活性化を図るうえで、ネットで頼んでお店でもどこでも都合の良い場所で受け取れる、在庫状況がわかるなど、もっと便利にできるようオムニチャネル化を進めたいと思っています」と生活の木のWEB サイトのリニューアルを担当した中村は、通販部門でEC サイトのリニューアルのメンバーでもある。
そして「新しい事業の柱を育てたい」と願い、そのために新しいことを生み出せる仕組みづくりにも挑戦中だという。「実際に世の中のニーズがどうなっていて、どういうものが求められているのか。その上で「自然・健康・楽しさ」のテーマに当てはめて何ができるか、という目線を全部署で共有できる仕組みづくりを考えています」さらに、「オンリーワンであるブランド価値を高めるために広報分野のイメージ戦略をリードする部門にもしていきたい」と、中村のチャレンジは無限に広がる。それは、これからの生活の木のマーケティング本部の姿でもある。
世の中に仕掛けるために
1955 年に創業した生活の木だが、アロマテラピーやハーブを主力にして大きくなってきたのは21 世紀に入ってからである。
「まだフォーマットがしっかりしている会社ではないと思います。だから1 年目の私がマーケティングに来て、自分のやりたいようにやらせてもらえた。でもこれからは、きちんと市場調査をして数値データーなどの裏付けをもとにして戦略的な展開を図っていきたいと思います」その仕掛けをプランからつくっていくことがこれからの中村の仕事になる。
そこではどんな人財が欲しいのだろうか。「何でもやってみようというチャレンジ精神がある人。専門外でも勉強しながら自らを高め、会社を育てる意気込みがあり、前向きな人。ルーティーン化された仕事を黙々とこなす訳ではないので、自然・健康・楽しさの領域で新しいことを生み出し、それを考えられる人は魅力的です」