今までにないモノを創り出す今までにないモノを創り出す

  • 木浪 由菜

    木浪 由菜 Yuna Kinami

    商品本部 商品開発DIV

    2016年入社

学部と大学院の2 度挑戦

「オール自前主義かつ、新しいことに挑戦し続ける成長途上の会社」学部生時代の就活時に生活の木の会社説明会に参加した木浪由菜は、熱くそう語る重永社長の言葉を聞いたとき「新しい発想からものをつくりたいと思っていたので、自己実現できて、会社や人々の生活にも貢献できるのではないか」と思ったという。

ただ、当時はまず専門的な知識を身につけたいと思い、研究者として勉強を続けるか就職するか迷っていた。しかし悩んだ結果、大学院へ進み、2 年後に再挑戦した。その際に重視したことは「どの程度商品開発に携われるのか」ということだった。

生活の木は、何もない状態から『こうしたものをつくりたい』と、企画を上げるところから関われる。人の生活に密着している商品そのものはもちろん、容器やキャップのデザイン、つまりその商品が持つ世界観すべてに携わることができるところが魅力でした」

自己満足の開発はビジネスに非ず

化学系修士の商品開発希望者であっても、生活の木でのキャリアは誰もが店舗からスタートする。ただ、木浪の場合、急な欠員があったことと大学院でのキャリアが認められ1年目の6月に商品開発DIV へ異動が実現した。

「生活の木の商品の多くは、消耗品や一般の食品とは異なり、お客様一人ひとりの生活を豊かに健康に楽しくするものです。だからこそお客様のライフスタイルをお聞きして、本当に欲しいものが何なのかをしっかりと汲み取ることが大切です。もしそれが生活の木になければつくればいいわけです。

現場の経験を踏まえつつ、商品をつくるからには限られた時間の中で最大限できることをして、自信を持って提案できるものにすることが大切だと思っています。」専門店の店頭でお客様と接して直接声を聞いたことが、それまで生活の木にはなかったホイップタイプの洗顔料の開発につながった。

マンネリや固定概念を打破

店舗スタッフ時代に幾度となく耳にしていた木浪は、「フォームタイプの洗顔はないのか」というお客様の声を実現することにした。それは、それまで革新的であったはずの生活の木の「マンネリ」も打破した。

生活の木では、ハーブやエッセンシャルオイルなど自然の素材にこだわった石けんなどの製品をギルド(工房)内で作り、販売する手作り化粧品工房「ハンドメイドギルド」を展開している。その背景もあり社内には「洗顔せっけんは固形」という固定概念が、いつの間にかできていたのかもしれない。「生活の木が自然派であるところは変わりませんが、プロダクトの形態がずっと変わらなくてよい訳ではないと思います。

自然素材を使用することを守りながら、泡立て不要で使いやすいという付加価値をつけたホイップ洗顔なら、店舗スタッフも自信を持って売ることができると思いました」こうしてホイップタイプの洗顔料は、人気のシアバターシリーズの一つとして誕生。生活の木らしい品格を損なうことなく、売上を伸ばしている。

チャレンジに背中を押してくれる社風

木浪が企画から担当したクレンジングバームも、発売と同時に過去にない売れ方をしたという。

「バームタイプのクレンジングも、そもそも生活の木にはありませんでした。もちろん今までやったことのない商品の開発はリスクもあります。しかし、やったことのないものが売れないというわけで訳でありません。そして、やってみないと分からないことを提案しないことには仕事は始まらないと思います。

そこで、開発経験が浅いながらも、バームタイプのクレンジングに対する想いを商品企画化し提案したところ、上司も、周りも背中を押してくれました。これからも新しい発想を取り入れた商品や付加価値のある商品で、そしてもっと若い層にも受け入れられる商品の開発に携わりたいと思っています」